ワールドビジネスサテライト (ニュース)
中東のサウジアラビアが今、脱石油として原油に依存する経済からの脱却を目指し、動き始めている。来月からサウジアラビア発のテレビアニメが日本の地上波で初めて放送されるのを前に試写会が行われた。中東各国の駐日大使や家族、サウジアラビア企業の職員などが招待された。上映されたアニメ「アサティール2 未来の昔ばなし」はサウジアラビアの未来の都市を舞台に伝統的な民話を子どもたちに伝えていくストーリー。来月からサウジ発のアニメとして日本でレギュラー放送される。このアニメを手がけたのはサウジアラビアが拠点のアニメ製作会社マンガプロダクションズ。首都リヤドと東京に拠点を構えオリジナルアニメの制作や日本のアニメを海外への配給を行ってる。「アサティール2」は東映アニメーションと共同で制作した。石油依存からの脱却を掲げるサウジアラビアは今、国を挙げてアニメなどのエンターテインメント産業の育成に力を入れている。2019年には日本の「アニメエキスポ」をリヤドで開催。3日間でおよそ4万人を動員したほか国家プロジェクトとして進めるキディヤシティではアニメやゲームなどエンターテインメントに特化した都市の開発を目指している。サウジアラビアの政治的な実権を握るムハンマド皇太子も日本のアニメが好きなことで知られ産業の育成を後押ししている。サウジのアニメ産業はさらに拡大するという。