大下容子ワイド!スクランブル NEWSドリル
韓国の尹大統領が非常戒厳を発令。与党「国民の力」のハン代表は戒厳令の宣言は間違っている国民とともに阻止するとの声明を発表。最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表は違憲で反国民的な戒厳宣言だと批判し国民に、国会に集まるよう呼びかけた。その結果、戒厳令に反対する市民が多く集まり警官らと衝突した。その後、戒厳司令部の軍人らが出入りを統制する中今日未明、本会議場に集まった国会議員190人全員が賛成し解除要求が決議された。午前5時ごろ、尹大統領が非常戒厳を解除すると発表し、軍も国会から撤収させた。
4月の総選挙で与党が大敗し、野党が過半数を占めるねじれ減少が続くことになっていた。支持率も低迷を続けていて、世論調査会社・韓国「ギャラップ」が発表した調査では、尹大統領を支持しないという人は72%支持するという人は19%となっていた。尹大統領の母校、ソウル大学の教授らは辞任を要求した。朝日新聞デジタルによると、弾劾訴追を求める請願の賛同者は7月時点で100万人を超えていた。更に、妻を巡って、ドイツモーターズ株価操作などの疑惑も追及されていた。また、政府から独立した特別検察官に捜査させる法案通称キム・ゴンヒ特検法の成立を目指していて今月10日に採決される予定だった。尹大統領が非常戒厳令をこのタイミングで出したことについて、東海大学・教授・金慶珠氏は「考えられる可能性は、戒厳令に基づく何らかの政治的措置が成功すると見込んでいた可能性も排除できない」と述べた。弁護士・萩谷麻衣子氏は「結局は憲法に違反した発動だということになって自分の首を絞めることになる」とスタジオコメントした。
きのうの戒厳令の談話のとき、尹大統領は「私はこれまで悪事を働いた亡国の元凶である反国家勢力を必ず殲滅する」と述べた。4月の総選挙で与党が大敗し、最大野党「共に民主党」は170議席、与党「国民の力」は108議席となり、ねじれ現象が起きていた。元衆議院議員・杉村太蔵、東海大学教授・金慶珠のスタジオコメント。