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人口減少で鉄道の利用者が減る中、各地で無人駅が増え続けている。これを新たな発想で活用しようという取り組みが広がっている。山口県萩市にあるJR山陰本線の三見駅は30年前に無人駅となったが、無人の駅舎を鉄道会社から譲り受けた萩市が”住める駅舎”にリノベーションし、去年から移住を検討している人に貸し出しているという。これまでに15組が利用したという。この日滞在した松村さんは退職を機に新たなライフスタイルを探そうと約2週間利用することにした。間取りは1LDKで、家具の他萩焼の食器なども付いている。料金は6泊7日で1組7000円、最長4週間利用出来る。萩市では”ここで生活している間に定住できる物件を探してほしい”としていて、すでに1組萩市に移住した夫婦がいるそう。
JR常磐線の小高駅は駅員の宿直室だった部屋を改装してお酒の醸造所を作った。ここで酒類などの開発をする計画が進んでいる。手掛けるのは地元で酒蔵を運営するスタートアップ企業で、JR東日本グループの駅や鉄道資源などを有効活用するプログラムに採択された。この企業は事務室スペースを物販スペースにしてお土産品などを販売している。イベントも開催し、駅から賑いを作っていきたいと考えている。他にも東京の奥多摩駅では無人駅をホテルのチェックインが出来るフロントとして活用しようという計画もある。