ものづくりネットワーク大賞 いのち つないで
慈恵病院の竹部看護部長。この日、東日本から病院を訪ねてきた少年を案内した。この病院ではこうのとりのゆりかごを開設し、なんらかの事情がある赤ちゃんを預かっている。少年は「預け入れ当時のことを知りたい」と話したという。病院には預け入れ当時の記録が保管されている。少年は赤ちゃん当時の自分の写真を見ると嬉しそうだったという。生い立ちを知りたいと病院を尋ねる人数は年々増えている。
去年4月、ゆりかごに預けられた一部の養育者を対象に熊本市が初めて実施した真実告知に対する実態調査。67%が養子であることを伝えていたのに対し、ゆりかごに預けられていたことを伝えていたのは18%に留まった。ゆりかごや内密出産について、子どもの出自を知る権利を保障するための指針は国内には存在しない。国は母親の身元情報の管理や子どもへの開示について、病院に委ねている。こうした中、慈恵病院と熊本市は協同で検討会を設置した。
内密出産を希望する女性からSOSが寄せられた。女性は未受診の状態で来院。コロナ禍で職を失い、やむを得ず始めた夜の仕事で妊娠したことを打ち明けた。新生児相談質によるとと、子どもに情報を残したくないという人はいないという。病院ではゆりかごや内密出産おこにアルバムを作っている。
