THE TIME, THE TIME,マーケティング部
メジャー8年目のシーズンが始まる大谷翔平。23年のオフに10年総額7億ドル(1015億円)のスポーツ選手史上最高年俸でドジャースと契約。野手に専念して挑んだ昨シーズンは前人未到の50-50を達成。そして、ドジャース移籍1年目で目標だったワールドシリーズで優勝。さらに2年連続3回目のMVPも獲得した。ドジャースは今シーズンの開幕シリーズを日本で開催。対戦相手は今永昇太と鈴木誠也が所属するカブス。ドジャースの山本由伸と佐々木朗希も合わせて5人の日本人が凱旋する。チケットは争奪戦となり、一般チケット販売時には42万人待ち。スタッフもチケット獲得に挑戦したが、わずか6分で完売。試合が行われる東京ドームはMLB仕様に模様替え。渋谷には公式グッズショップがオープンし、虎ノ門ヒルズではドジャースのイベントが開催されるなど東京はメジャー開幕モード。MLBは近年、国際化を進めていて、日本は最優先の市場となっている。大谷翔平が契約しているスポンサーは業種も多種多様。これは広告業界でも超異例だという。企業がCMタレントに起用する際に気にすることは少数の人に熱狂的に好かれる人ではなく、多くの人から嫌われない方が価値は高いと言われている。大谷翔平は場合、数億円というところの年間契約のギャランティだという。美肌が注目されていた大谷翔平は美容業界で争奪戦に。モデルを務める美容液は売り上げがアップ。女性人気を示すデータでは45.0%とスポーツ選手で圧倒的な1位。男性からの人気も38.2%と圧倒的。
大谷翔平の全方位からの人気に目をつけたのがファミリーマート。CMが解禁されると、1週間で300万個以上のおむすびが販売された。おむすびのキャンペーンとしては過去最高レベルだという。大谷翔平はCM撮影で19個のおむすびを食べた。広告オファーを受けるのは本人が元々好きで良さを知っているものが多いという。中でも最も長く愛用しているのが西川のマットレス。日本ハム時代に契約し、今年で9年目。去年からの大きな変化(結婚&真美子夫人の妊娠)に注目しているのが日清製粉ウェルナ。CMではエプロン姿を披露している。日本企業は大谷翔平個人との契約ではなく、世界的な宣伝効果を狙っているという。ドジャースとスポンサー契約をすることで、メジャーの球場に日本の会社名が表示される。去年、世界一になったことで日本からのスポンサーが倍増。日本企業で最初にドジャースのスポンサーになった日本管材センターの関根章人社長は学生の応募が増え、最初のエントリーだけでいうと100倍とか200倍という規模感になっていると話した。ワールドシリーズ優勝の時は優勝旅行にマウイ島まで案内してもらったという。MLBと契約する日本企業も増えている。伊藤園はアメリカの“お茶ブーム”に乗り、市場拡大を狙っている。個人やチーム契約では宣伝にユニフォームが使えない。伊藤園の安田哲也さんは店頭の販促物や屋外広告にも使わせてもらい、大谷さんの露出とともに「お~いお茶」の認知も評判も高まってきていると話した。今年は日本国内への宣伝効果も大きく、セブン-イレブン・ジャパンはMLBと契約したことで、日本での開幕戦チケットが当たるキャンペーンの実施が可能に。アメリカメディアによると、去年の大谷翔平のスポンサー関連の収入は100億円超え。日本での開幕戦まであと5日。
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