NNNドキュメント’24 もう、伝えられない ~孤独死6万人の時代~
葬儀店「いしはら葬斎」を営む石原夫妻にとって忘れられない葬儀がある。その葬儀の依頼者女性と石原夫妻が再会した。女性が両親の家を訪ねたときには家はゴミ屋敷状態であり、悪質な訪問販売を母が断りきれず借金も多額にあった。女性の父は妻が借金の自責から家を出てからも年金で返済を続けていた。女性は父が子である自分たちに尽くしてくれていたなどと思い出を話した。借金の返済も少しずつ進み一家に笑顔が戻りかけた頃に父の認知症が進行していた。女性は父が息を引き取る前に感謝の言葉を伝えられていた。江戸時代から続くいわき市の「じゃんがら念仏踊り」ではその年に亡くなった人を供養している。特殊清掃を行ってから約1年が経ち、亡くなった男性の次女は家の解体も考えていた。女性は葬儀をしてよかったのだなどと打ち明けた。