2024年11月25日放送 0:55 - 1:25 日本テレビ

NNNドキュメント’24
「もう、伝えられない〜孤独死6万人の時代〜」

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

今回は…

高齢者の孤独死は年間6万人に及んでおり、その弔いの形も変わってきている。そんな孤独死の今に迫っていく。

もう、伝えられない ~孤独死6万人の時代~
もう、伝えられない ~孤独死6万人の時代~

石原夫妻にとって一緒に食事することは至福の時間。石原夫妻は二人で小さな葬儀店「いしはら葬斎」を営んでいる。石原夫妻はある時、お金がないことを理由に妻の遺体を庭に埋めた死体遺棄事件をニュースで見て事業を開始した。石原夫妻はもともと大手の葬儀会社で働いてきた経歴があり、葬儀で使用する道具は手作りしてコストダウンを実現している。石原夫妻は最低限の葬儀を手掛けており給付などを合わせても費用は5万円程度。経済的に苦しい人々の依頼が増加し、石原夫妻は年間約100名の葬儀を行っている。この日、石原夫妻は近所との付き合いがなくなり一人で亡くなった60代男性のお見送りを行い、故人には必ず「お疲れ様」と最後に言葉をかけることを心がけているなどと明かした。警察庁によると自宅で死亡した1人暮らしの65歳以上の高齢者は2万8330人である。NPO法人・地域福祉ネットワークいわきの園部事務局長は、孤独死はレアケースではなく行政を中心に社会が仕組みを作る必要があるなどと伝えた。地域福祉ネットワークいわきでは生前に葬儀の段取りや墓の契約を結ぶ手伝い、アパート・福祉施設の保証人依頼などに対応している。高齢で一人暮らししている支援事業の利用者である男性は他人に迷惑をかけたくない気持ちが一番にあるなどと明かした。

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遺品整理・特殊清掃などを行っている椎名ら業者は貴重品や思い出の品を仕分けし片付けている。孤独死した男性は男手一つで娘を育て、娘が結婚後はずっと一人暮らしであり、自ら娘に世話されることを拒否していた。男性は娘とも次第に会うことがなくなり89歳で孤独死した。男性の娘は父に可愛がってもらったという自身の娘とともに父を供養した。男性の娘は世話にならないと言われ続けてきたが、どうぞ甘えてくださいなどと心境を明かした。

2023年10月、この日椎名は福島県いわき市で孤独死し、暑さの中で遺体発見が死後2週間であった現場の遺品整理・特殊清掃を異臭が充満した中で行った。特殊清掃では感染症を防ぐために部屋全体に薬剤を撒いて除菌し、血液や体液は薬剤で分解していち早く取り除くなどと伝えた。依頼者の女性は亡くなった男性の次女であり、警察からの電話で父の死を知った。男性はシステムエンジニアで趣味はアマチュア無線で、家族とは山登りなど楽しんでいたが不倫をきっかけに離婚し、次女は妻とともに家を出ていた。次女は今でも父の不倫が許しきれておらず、父の遺品整理なども自分たちがやらないといけないのかという気持ちもあったなどと打ち明けた。

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いわき市(福島)

この日、葬儀店「いしはら葬斎」に遺骨に関する電話が入った。亡くなった男性の妻が遺骨を引き取らないと知らされた石原夫妻は、遺族の関わりたくないという言葉が一番がっかり来るなどと語った。引き取り手のない遺骨は他の遺骨と一緒に埋葬されることが少なくないのだと伝えた。

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いしはら葬斎

葬儀店「いしはら葬斎」を営む石原夫妻にとって忘れられない葬儀がある。その葬儀の依頼者女性と石原夫妻が再会した。女性が両親の家を訪ねたときには家はゴミ屋敷状態であり、悪質な訪問販売を母が断りきれず借金も多額にあった。女性の父は妻が借金の自責から家を出てからも年金で返済を続けていた。女性は父が子である自分たちに尽くしてくれていたなどと思い出を話した。借金の返済も少しずつ進み一家に笑顔が戻りかけた頃に父の認知症が進行していた。女性は父が息を引き取る前に感謝の言葉を伝えられていた。江戸時代から続くいわき市の「じゃんがら念仏踊り」ではその年に亡くなった人を供養している。特殊清掃を行ってから約1年が経ち、亡くなった男性の次女は家の解体も考えていた。女性は葬儀をしてよかったのだなどと打ち明けた。

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(エンディング)
次回予告

次回予告。

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