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オープニング映像。
今回は自称「いかさま手品師」ブラボー中谷さんと妻の張美さんに密着。新型コロナ以降の夫婦1000日の奮闘記を取材した。
秋田県美郷町にある「ブラボー笑店 呑呑」 は新型コロナ流行の最中、4年前にオープンした食堂。営むのは自称「いかさま手品師」ブラボー中谷さんとその妻・張美さん。本業のマジックショーがなくなったため夫婦で話し合い、何かできることはないかと始めた。ブラボーさんはここでは料理を運ぶ係。お客さんに料理を運びながら、マジックも披露している。かつては北海道から九州までショーの依頼があればどこへでも足を運んでいたが、コロナ禍でその数は激減。2007年にはロスで公演したこともあるブラボーさんをまた海外の舞台に立たせてあげたいと張美さんは涙を流した。二人が結婚したのはブラボーさんが25歳、張美さんが21歳の時。二人の娘を育て上げた。29歳の時、あごを骨折し入院していたブラボーさんは隣の小児病棟から遊びにきていた女の子にちょっとしたマジックを披露し交流していたが、ある日、その女の子はなくなってしまった。ひとしきり泣いた後、脱サラしてマジシャンとして生きていくことを決意したという。独学を重ね、退院から3年後にプロになった。以降、マジシャンとして活動してきたブラボーさんだが、2021年、腎不全を発症。1日おきに4時間の人工透析が必要な状態になってしまった。ブラボーさんがいない中、張美さんは一人で店を切り盛りし、夫の帰りを待った。
去年から新型コロナが落ち着き、少しずつブラボーさんのもとにショーの依頼が入るようになった。どんな規模の会場にも足を運び、ブラボーさんが疲れを感じたときは張美さんが代わりにマジックを披露。ブラボーさんが病気になって以降、夫を支えたいという思いから今まで手を出してこなかったマジックへの意欲が高まったという。今年4月にはプロになって30周年を記念する地元での特別なショーを開催。ファンからの拍手喝采を受けた。
今年8月、空手の国際交流会が秋田県で開かれ、特別ゲストとして二人が招かれた。交流会には12か国から約300人が集まり、ブラボーさんのマジックは大歓声で受け入れられた。これからもブラボーさん夫婦はいかさま手品に夢を見続けずっと二人で歩き続ける。
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次回予告。