NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
イラン外務省・バガイ報道官は21日の会見で「核開発をめぐり、中国・ロシアとの実務者レベルの協議を22日にテヘランで行う」と明らかにした。この中ではイギリス・フランス・ドイツが2015年の「核合意」で解除されたイランへの国連制裁を再開させる「スナップバック」と呼ばれる措置の発動を示唆していることについて、「この発動を防ぐか影響を軽減するための対抗策を話し合う」としている。スナップバックをめぐっては、先月、イスラエルとアメリカがイラン国内の核施設を攻撃して以降中断しているアメリカ・イランの核協議の再開に向け、ヨーロッパの3か国がイラン側に圧力をかける狙いもあると伝えられている。イランは今月25日には3か国とも協議を行う予定で、これを前に各合意にも参加した中国・ロシアと連携する姿勢を示すことで、欧米側を牽制する狙いがあるとみられ、各国を巻き込んだ駆け引きが活発になっている。