ダーウィンが来た!10min. (ダーウィンが来た!10min.)
キリマンジャロの麓に暮らすゾウたちは乾季になると姿を消してしまう。地元の人30人を集めて捜索隊を結成し、ゾウの足跡を追った。獣道を進むとフンのにおいがするゾウの足跡を発見した。さらに茂みからゾウの骨を発見した。標高2500m付近を捜索していると幹に土を塗りたくった奇妙な木々を発見した。さらに進むと土がむき出しになった広場のような場所に出た。そこにはゾウなど様々な動物の足跡があった。無人カメラを設置して観察するとエランド、バッファロー、サーバルに続いてアフリカゾウが現れた。ゾウは広場で泥んこになっていた。ゾウは泥を木にこすりつけ、ダニなどの寄生虫をこすり落とすという。獣道の木々についていた土はゾウの仕業だった。泥を食べているゾウもいた。泥にはミネラルが含まれているという。
ゾウがキリマンジャロを登る理由を探るためにさらに登って行くと、地下水が湧き出る水場があった。ゾウは乾季に水を求めて山を登っていたのだった。キリマンジャロの標高は6000m近くもあるので、地上に吹く風が上昇気流となり、冷やされた空気が雨を降らすため、乾季でも水があるという。ゾウは毎日100リットルも水を飲むと言われている。