首都圏ネットワーク それ、“闇バイト”じゃない?
これまでに取材した闇バイトの事件では多くの容疑者や被告が借金など経済的な問題を抱えていた。借金を抱えてもなおギャンブルへの依存から抜け出せず闇バイトに手を出してしまった男性が当時の心理を語った。取材したのは闇バイトで特殊詐欺に関わったとして実刑判決を受けた30代の男性。事件に関わる前、男性はギャンブルが原因で数百万円の借金を抱えていた。借り入れが返済しきれないほどの額に膨らんでもなおギャンブルをやめられずSNSで仕事を探すようになった。金欲しさのあまり理性的な判断ができなくなっていた男性は詐欺グループの人間から借金をしていた。被害者からキャッシュカードを受け取る役や現金の引き出し役をして逮捕され懲役3年の判決を受けた。服役を終えて、今は働きながらギャンブル依存症の更生プログラムを受けている。「とりあえず早くお金が欲しい。」男性はギャンブルにのめり込み闇バイトに手を出したときの心理をこう振り返った。また、日当を貰えるみたいな感覚、グループ側に借金までして確実に逃げられない状況に自分で追い込んでしまった、誘惑に乗っかってしまうといつの間にか悪の道へ落ちてしまうと語った。