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都内の飲食店ではサンマ定食が人気。今年のサンマは脂が乗っていて、半値ほどの価格だという。安価な理由は好調なサンマ漁。全国さんま棒受網漁業協同組合によると、全国サンマ漁獲量は今月すでに1万2000トン以上と推計され、これは去年8月・9月の累計に匹敵する量だという。このため、水揚げした漁船が再出港する場合は24時間あけるなどの休漁措置が全国一斉にとられる事態に。この措置の発動は13年ぶり。サンマ大量の背景には、黒潮大蛇行の終息がある。黒潮大蛇行とは黒潮が南に大きく曲がってしまう現象のことで、今回のものは過去最長の7年9か月発生していた。大蛇行終息などで漁場変化し、サンマ漁獲量が増えた可能性もあるという。しかし大蛇行の影響が残る地域も。三重では海の砂漠化が進み、アワビなどが獲れなくなっているという。専門家は「資源を守りながら漁業をやっていく必要がある」などとコメント。