モーサテ (特集)
ソニーと日立が今年から新たな取り組みを行っている。副業で働く先としてソニーは日立の社員を、日立はソニーの社員を互いに受け入れるというもの。AI関連の研究開発に携わるソニーグループ社員の岡崎さんは、1月から本業に加え、週に数時間日立製作所の研究開発部門で副業をしている。オンラインを活用しながら、日立のクラウドサービスの新利用方法などを検討している。ソニーと日立は2024年から研究開発の分野で相互に社員の副業を受け入れる実証実験を開始。期間は3月までで、結果を受け今後も続けるかを検討する。課題だった知的財産など機密情報の管理については、副業先で得た情報や仕事の成果は受け入れた企業だけのものとするなど、ルール作りに時間をかけたという。この制度を仕掛けたのは求人・転職支援などを手掛ける「パーソルキャリア」。相互に副業を受け入れる実証実験を2年前から行っている。本格的に広がるには中小企業やスタートアップ企業の参加が必要で、事業のスピード感や知財・ルールなどをいかに統一させていくかがポイントとなる。