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太平洋とインド洋を結ぶ新たな輸送網の実現に向けた動きがタイである。マレー半島を東西にまたぐこの輸送路は船でマラッカ海峡を通るのが一般的。しかし、大回りになるためマレー半島を横断するルーとを作計画が度々構想されてきた。その1つとしてマレーシアが中国の支援で2017年に着工したのが東海岸鉄道。こうした中、タイの新政権は南部のチュムポーン港とラノーン港の約90キロの区間を高速道路や鉄道を整備して結ぶ構想を閣議承認した。実現すれば所要時間が平均4日間短縮され、輸送コストが15%節約される。タイ政府はインドやASEAN各国の経済成長によって今後物流の増加が見込まれるとし、2025年着工2030年完成を目指すとしている。課題となるのが4兆円を超す巨額のコスト。そこでタイはアメリカや中国、日本などに支援を呼びかけている。