報道ステーション (ニュース)
東京電力が福島第一原発2号機のデブリの試験的取り出しに成功したと発表した。デブリの取り出しは13年前に起きた事故以来初めて。福島第一原子力発電所では原子炉の中で溶け落ちた燃料デブリの総量が1号機から3号機まででおよそ880トンある。この大量のデブリの取り出しは廃炉最大の難関とされ、東京電力はまず試験的に少量取り出すことを目指していた。取り出しの計画は着手までに3年遅れ、今年9月に作業が始まってからもミスやトラブルで度々遅れた。東京電力は今日午前11時40分に原子炉格納容器の底にあった直径5mmほどのデブリの取り出しを完了したと発表した。取り出されたデブリは今後茨城県内の施設に運び入れ分析される予定。