国際報道 (ニュース)
注目されるアメリカと中国の高官による貿易協議。焦点の一つとなっていた24%分の追加関税の停止期限をめぐり、中国側は”延長で合意”と明らかにした一方、アメリカ側はトランプ大統領が最終的に判断するとの考えを示した。
29日まで2日間行われたアメリカと中国による貿易協議。アメリカ側はベッセント財務長官、グリア通商代表ら、中国側は何立峰副首相などが参加。協議後、李成鋼次官は2%4分の追加関税の停止期限について「延長で合意した」と明らかにした。一方、アメリカ・グリア通商代表はトランプ大統領に最終判断を委ねるとの考えを明らかにした。延長する場合の期間についてベッセント財務長官は「通常なら90日間」と述べた。記者団から”トランプ大統領がロシア産石油の購入を続ける国に2次関税を課す方針を示していることをめぐり最大の購入国・中国にどんなメッセージを送ったか”と問われると「ロシア産石油の購入国はこの関税に備えるべき」と述べ、中国がこの関税の対象となり得るとの考えを示した。トランプ大統領は「あす報告を受け承認するか決めるが前日よりよい話し合いになった」などと述べ、協議の結果に前向きな受け止めを示した。