ニュースウオッチ9 (ニュース)
米国では就任式を前に、トランプ次期大統領への期待と不安、熱気と緊張感が交錯している状況。懸念の声が上がる一方で、トランプ次期大統領はなぜこれほど支持を集めるのか。有権者の声を取材するとその一端が見えてきた。今回の大統領選挙の勝敗を左右した最大の激戦州・ペンシルベニア州。民主党の支持者が多い地域でも、トランプ次期大統領への期待の声が。レストランでは、電気やガスなどの公共料金や食洗機のメンテナンス費用なども高騰し、提供する料理を値上げせざるをえなくなったという。トランプ次期大統領が打ち出している石油天然ガスなどの規制撤廃やそれによるエネルギー価格の引き下げに期待を寄せる人も。建設会社経営・マークキャスキーCEOは、天然ガス採掘用の施設を建設してきたが、バイデン大統領が天然ガスの掘削の制限などに関する大統領令を出して以降、多くの開発がストップした。大統領選ではトランプ次期大統領の集会で演説したキャスキーCEOは「共和党はエリート層の政党だったが、(民主党と)逆転し、より多くの労働者がトランプ次期大統領を指示している」と語った。統領選挙のたびに民主党、共和党と揺れてきた米国・ペンシルベニア州ノーサンプトン郡でトランプ次期大統領が支持される理由を聞いた結果。33人に聞いて、16人が経済を挙げ、最も多くなった。裏を返せば、物価高など、現状への不満の表れと言える。ノーサンプトン郡民主党委員会・マシューマンシー委員長は「有権者にはインフレ、物価が重要だった。物価上昇は止まったが、高止まりしていた」と語った。米国を再び偉大にすると主張するトランプ氏が、公約どおり、経済を立て直し、国民の不満を解消できるかが問われることになる。