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かつては蜜月の関係だったトランプ大統領と実業家のイーロン・マスク氏。今、2人の関係が悪化している。トランプ氏は「彼には非常に失望している」、マスク氏は「なんて恩知らずだ」などと述べ、正面衝突に発展している2人。2人が急接近したのは2024年7月、大統領選挙中にトランプ氏が銃撃された事件を受け、マスク氏が支持を表明したことがきっかけだった。マスク氏はトランプ氏の応援演説に度々姿を現し、約420億円の献金をしたと言われている。トランプ政権が発足したあとも、マスク氏は政府効率化省を任され、予算や人員を大幅に削減してきた。マスク氏の言動に世論が反発し、テスラ商品の不買運動が広がった時には、トランプ氏は「テスラを買います」などと述べていた。短い期間だったが苦楽をともにしてきた2人だったが、現地時間5日に突然決裂。それぞれのSNSで非難の応酬が始まった。関係が急速に悪化した原因はトランプ大統領が打ち出した法案。大きくて醜い法案とマスク氏が指摘しているのはトランプ大統領が大きくて美しい法案と呼んで押し進める減税法案。マスク氏は減税法案に対して「財政赤字を増やす」と非難しているが、トランプ大統領はこれを「減税法案によって電気自動車への補助金が撤廃されるからだ」と一蹴した。対立が事業に悪影響を及ぼすとの見方から、テスラの株価が急落。5日の終値は前日比-16%下落し、時価総額は前日比で-22兆円となった。その翌日、アメリカメディアがホワイトハウスの側近が和解を仲介すると報じた(ロイター通信)。トランプ大統領はCNNの取材に対し「イーロンのことなど考えていない」などと述べた。側近らがセッティングした電話会談は実現しない見込み。3月に購入したテスラの新車を処分する可能性もあるとしている。