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地震波の観測データを分析し、核実験の監視をしている研究機関では、北極圏にあるロシアの核実験場に最も近い観測施設で不自然な地下の振動が観測されないか24時間態勢で注視している。ウクライナ侵攻を続けるロシアは、今年10月CTBT(包括的核実験禁止条約)の批准を撤回し核兵器の使用基準を引き下げ、再び核実験を行う可能性が高まっている。オスロ国際平和研究所・ライクバーグ研究教授は核の傘による抑止力は不安定なものだと指摘。核兵器が使われていない幸運は永遠に続くものではない、今は核抑止力のシステムがこれまで以上に複雑化していると語った。