- 出演者
- 宮崎慶太 池田伸子 伊藤海彦 田中美都
オープニング映像。
本日の募集テーマは「2024年 わたしの重大ニュース」。
オスロから中継。新聞では見開きで田中さんの言葉を伝え、国際社会が被爆者の言葉を真摯に受け止めるよう求めている。ノルウェーは120年以上に渡って平和賞贈呈の舞台となってきただけに、国際平和を守っていかなければならないという市民の思いは強い。
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- オスロ(ノルウェー)田中煕巳
オスロ市内にある広島、長崎の犠牲者を悼む平和記念碑には広島市から贈られた被爆石が据えられている。ノーベル平和賞の受賞者を紹介する活動をしているノーベル平和センターはことし、核廃絶に向けた日本被団協の活動などをまとめた教材を作り、全国の学校に配った。
ノーベル平和センターが作った帽子では米国・トランプ次期大統領のキャッチフレーズをもじり、「平和を再び偉大にする」と訴えている。ノルウェーは核廃絶に向けて2013年には核兵器の人道的影響に関する国際会議を初めて開き、4年後には核兵器の開発や製造などを禁じた核兵器禁止条約の採択につながった。ノルウェーは自身はNATO(北大西洋条約機構)の加盟国で、米国の核の傘に守られているが、核兵器禁止条約の締約国会議におととしオブザーバーとして初めて参加した。
地震波の観測データを分析し、核実験の監視をしている研究機関では、北極圏にあるロシアの核実験場に最も近い観測施設で不自然な地下の振動が観測されないか24時間態勢で注視している。ウクライナ侵攻を続けるロシアは、今年10月CTBT(包括的核実験禁止条約)の批准を撤回し核兵器の使用基準を引き下げ、再び核実験を行う可能性が高まっている。オスロ国際平和研究所・ライクバーグ研究教授は核の傘による抑止力は不安定なものだと指摘。核兵器が使われていない幸運は永遠に続くものではない、今は核抑止力のシステムがこれまで以上に複雑化していると語った。
ノーベル平和賞が核軍縮や核廃絶の取り組みに授けられるのは今回が13回目。近年では2013年に当時のオバマ大統領に、2017年にはICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)も受賞しているが、核を巡る現実は悪化してきている。こうした現状に日本被団協の田中煕巳さんは、核のタブーが壊されようとしていると訴えた。
3年前に発効した核兵器禁止条約に日本は、核保有国が参加していないという理由から参加していない。これに対しノルウェーのようにオブザーバーとして参加すべきではないかとの声もある。石破総理は国会答弁で検討を進める考えを示している。
日本製鉄による米国の大手鉄鋼メーカー「USスチール」の買収計画について。米国のメディア・ブルームバーグはバイデン大統領が正式に計画を阻止する意向だと伝えた。日本製鉄がUSスチールの買収計画を発表したのは1年前の去年12月。バイデン大統領は当初から買収に否定的な考えを示していた。トランプ次期大統領も自身のSNSで、買収に全面的に反対すると投稿。一方USスチールはことし4月、臨時の株主総会で買収計画を承認。日本製鉄・森高弘副会長は先月の決算会見で年内に買収を完了できるという見方を示していた。しかしブルームバーグは、対米外国投資委員会示す審査結果を踏まえバイデン大統領がが買収計画を正式に阻止する意向だと報じた。報道を受けて日本製鉄は、日米間の不可欠な同盟関係が重要な基盤として存在する中で政治が真の国家安全保障上の利益に勝る状況が続くことは適切ではない。USスチールとも協働であらゆる手段を講じていくとコメントを発表。丸紅経済研究所の今村卓は、私たちが入って投資すればUSスチールの企業価値が増して雇用と安全保障に繋がると訴え続けるしかないと話した。
バイデン大統領の買収計画阻止の意向が強いと対米外国投資委員会の審査結果にも影響が出る可能性がある。買収阻止について、安全保障上のリスクがあるというのが表向きの理由ではあるが、USスチールはアメリカを代表する企業なのでこれが買収されるというのは国家のメンツを守るためには避けたいという思惑がある。またペンシルベニア州は大統領選挙でも激戦州になったのでそれも背景にあると言われる。トランプ政権に移行した場合、対米外国投資委員会の決定が継承されるかは不透明。トランプ次期大統領は今月に入って買収計画を阻止する意向を改めて示しているので厳しい状況が続くとみられる。
全国の気象情報を伝えた。
大阪・貝塚市で開かれた野球教室にタイガース・前田健太投手、カブス・今永昇太投手、WBC日本代表で活躍したカーディナルス・ヌートバー選手が講師として参加した。教わったのは野球経験が少ない子どもたちで、野球の楽しさやおもしろさを知ってもらいたいと企画された。質問コーナーでは大谷選手の話題も出た。
被災地・奥能登の特産品のいまを伝える。石川・穴水町から中継。奥能登特産の高級大型しいたけ・のと115を紹介。のと115のうち大きく厚みのあるものが厳選され、基準を満たしたものだけが「のとてまり」という名前の高級ブランドとして出荷される。栽培している農家は奥能登で100軒ほどあるが、ことし実際に出荷できたのは6割ほどにとどまっている。しいたけ農家・高森正治さんは地震のときはしいたけ栽培は終わりかと絶望感しかなかったという、ボランティアの方々の応援があって栽培ができたなどと話した。
1月の地震と9月の豪雨は、多くの人たちから生活のなりわいを奪い、漁業も大きな打撃を受けた。七尾湾でかきの養殖を行っている宮本哲也さん、息子・崇弘さんを1年にわたって取材した。崇弘さんは大学卒業後に県外の菓子メーカーに就職したが、重労働を1人でこなす父の体を気遣い、去年の5月に戻ってきた。夏には水揚げ量が地震前の2割まで戻りつつあったが、9月に能登半島を豪雨が襲い、大量の冷たい水が海に流れ込んだことで秋の収入源だった岩がきが売り物にならなくなった。毎年12月ごろまで販売していた岩がきが出荷できず、3か月分の収入が断たれた。以前は経営を支えていたかき小屋は全壊判定を受け、取り壊しのメドすら立っていない。宮本さんはコンテナハウスを購入し、仮店舗で営業できないか模索している。岩がきの稚貝を沈め、能登の海でじっくり育て3年後の出荷を目指している。
能登でかき養殖をしている宮本さん親子、息子さんの存在が大きくなっているのではないか、ゼロからという言葉を聞くと胸が痛くなるなどとスタジオで話した。石川・七尾の復興の状況はかき養殖のうち2軒は廃業したが、宮本さんを含め30余りの業者は事業を続けていくという。
中継に出たアナウンサーが、現場で与えられたミッションに挑戦する。きょうは東京・板橋区で「板橋のルチャドールとルチャドーラに華麗なる技を学べ」というミッションに挑戦。いたばしプロレスリングで選手に話を聞いてみる。ルチャドールはメキシコで「プロレスラー」という意味、ルチャドーラは「女子プロレスラー」という意味。選手たちに「ラティゴ」という技を教えてもらった。
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- いたばしプロレス道場板橋区(東京)
エンディングの挨拶。