バイデン大統領の買収計画阻止の意向が強いと対米外国投資委員会の審査結果にも影響が出る可能性がある。買収阻止について、安全保障上のリスクがあるというのが表向きの理由ではあるが、USスチールはアメリカを代表する企業なのでこれが買収されるというのは国家のメンツを守るためには避けたいという思惑がある。またペンシルベニア州は大統領選挙でも激戦州になったのでそれも背景にあると言われる。トランプ政権に移行した場合、対米外国投資委員会の決定が継承されるかは不透明。トランプ次期大統領は今月に入って買収計画を阻止する意向を改めて示しているので厳しい状況が続くとみられる。