日本製鉄による米国の大手鉄鋼メーカー「USスチール」の買収計画について。米国のメディア・ブルームバーグはバイデン大統領が正式に計画を阻止する意向だと伝えた。日本製鉄がUSスチールの買収計画を発表したのは1年前の去年12月。バイデン大統領は当初から買収に否定的な考えを示していた。トランプ次期大統領も自身のSNSで、買収に全面的に反対すると投稿。一方USスチールはことし4月、臨時の株主総会で買収計画を承認。日本製鉄・森高弘副会長は先月の決算会見で年内に買収を完了できるという見方を示していた。しかしブルームバーグは、対米外国投資委員会示す審査結果を踏まえバイデン大統領がが買収計画を正式に阻止する意向だと報じた。報道を受けて日本製鉄は、日米間の不可欠な同盟関係が重要な基盤として存在する中で政治が真の国家安全保障上の利益に勝る状況が続くことは適切ではない。USスチールとも協働であらゆる手段を講じていくとコメントを発表。丸紅経済研究所の今村卓は、私たちが入って投資すればUSスチールの企業価値が増して雇用と安全保障に繋がると訴え続けるしかないと話した。