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映画「遠い山なみの光」はカンヌ国際映画祭にもノミネートされた。原作者のカズオ・イシグロさんも招かれ、舞台の上でスピーチした。この作品はイシグロさんが40年あまり前、初めて出版した長編小説。それが戦後80年のことし映画化されたことに大きな意義があるという。戦時中長崎で原爆を経験した母の静子さんは、穏やかな毎日が突然妨げられたことをイシグロさんに話して聞かせた。イシグロさんは脚本に助言するなど映画製作にも携わり、原作にはなかった指を失った悦子の夫のシーンが加えられた。穏やかな生活の中に戦争の傷跡を示した。