ピース5歳〜日本初 ホッキョクグマ哺育日記〜

2024年5月24日放送 22:30 - 23:27 NHK総合
時をかけるテレビ (時をかけるテレビ)

今回取り上げるのは2005年放送の「にんげんドキュメント ピース5歳〜日本初 ホッキョクグマ哺育物語〜」だという。愛くるしいピースの姿と、その生命を懸命に守ろうとする飼育員の奮闘を伝える番組だという。そして今回のゲストは中川翔子だと紹介した。
2005年放送の「にんげんドキュメント ピース5歳〜日本初 ホッキョクグマ哺育物語〜」の映像が流れた。ピースはメスのホッキョクグマで、飼育員の高市敦広さんが母親代わりを務めているという。そんなピースは5歳になり、体重は300kgで日本での人工による保育の成功は初めてのことだという。ここまでになるのに高市敦広さんは悩みながら色々な試練を乗り越えてきたという。平成16年12月にピースが5歳になった誕生会が行われて、多くの人が集まった。ピースは母親が育児に関心がなかったため人工による保育をすることになり、飼育員の高市敦広さんは片時も離れない生活になったという。
愛媛県立とべ動物園では檻を少なくして動物を見やすくしているのが特徴の動物園だ。現在1000頭の動物を飼育しており、高市敦広さんはホッキョクグマ以外にも10頭の動物を担当している。高市敦広さんは「飼育員は動物を守る最後の砦」という信念を持っているという。ピースが小さい頃は高市敦広さんの自宅に連れて行って世話をしていたこともあるという。
高市敦広さんとピースは、夏を前に暑さをしのぐために泳ぎを覚える必要に迫られた。野生のホッキョクグマは母親の姿を見て泳ぎを身につけるので、高市敦広さんが泳ぎを身に着けさせるしかないということになった。訓練は厳しいものだが、そうした中でピースへのスキンシップも大切にしてきたという。ピースは動物園での暮らしにも慣れて、自然に泳げるようにもなってきたという。次は他のホッキョクグマと同居できるようにするという目標を立てた。
愛媛県立とべ動物園にはもう1匹ホッキョクグマがおり、それはピースの母親のバリーバだ。出産後から別々に飼育されている。そこでバリーバを同居相手に選んだ。生みの親だがお互い親子関係だとは思ってない。そのため2頭を部屋の隣り合わせにしたという。またピースが大きくなり、危険だということで、動物園から高市敦広さんへピースへのスキンシップ禁止が言い渡されたという。顔合わせをしてから10ヶ月になるころに、ピースが痙攣を繰り返すようになった。薬の効果で痙攣は収まってきたが、このことで同居を白紙に戻すことにしたという。
ピースが5歳の誕生日を迎えて、高市敦広さんの家でもささやかな祝が行われたという。ピースは高市敦広さんが傍にいるとそこから離れようとしないと伝えた。
スタジオでは2005年放送の「にんげんドキュメント ピース5歳〜日本初 ホッキョクグマ哺育物語〜」の映像について話題になった。中川翔子は「素晴らしい愛情だった」と感想を語った。また高市敦広さんから保育ノートを貸してもらえたのでスタジオで中を見せてもらった。
自然界でホッキョクグマが暮らしている地域は温暖化などの影響で減っているという状況で、こうした絶滅危惧種の交配を試みる取り組みなどが動物園では行われるようになってきており、生き物たちをつなげていく役割も担うようになってきていると伝えた。また高市敦広さんは現在も現場で活躍しており、ピースも24歳になっているという。


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