ザ!世界仰天ニュース (ザ!世界仰天ニュース)
FXを始めた由香理を襲ったのは損失が確定するロスカット。ここでFXを辞める人もいるが損失分を取り返そうとハマっていく人もいる。人間の脳は利益の喜びよりも損失を回避することに何倍も執着するという。ロスカットを回避するため口座に追加入金してしまう人も少なくない。由香理は仕事は真面目にこなしながらその裏で損失を出し続け預金が底をついてしまった。さらに借金をしてまでFXにのめりこんだと考えられる。後にギャンブル依存症と診断されている。ギャンブル依存症はドーパミンがギャンブル以外では分泌されにくくなり他のことでは高揚感を得にくくなる。またノルアドレナリンの働きが弱くなり慎重さを失う可能性も指摘されている。
由香理は返済する金のために借金をしFXに託す日々。国内の正規のFXはレバレッジが25倍までに規制されているが海外の無登録のFXの中には500倍や1000倍のレバレッジをかけられるものも。彼女は一発で借金分を取り返そうと海外の違法FXに手を出しさらに大きな負債を背負っていった。頭の中は借金返済に支配されFXができない土日にも競馬などのギャンブルで金を増やすことに執着した。こうして1200万円の借金を作り、ついに夫にバレてしまう。弁護士に相談すると小規模個人再生を提案される。小規模個人再生は借金総額5000万円以下の場合、家などを手放すことなく借金を5分の1~10分の1程度まで減額できる制度。債権者の過半数が反対しないことが条件だが浪費やギャンブルでも手続きが可能。ただし信用情報期間に5~7年登録されるためクレジットカード作成などが困難になる。
2013年、由香理は小規模個人再生手続きを行い借金を減額。その金は夫が立て替え、由香理の給与口座は夫が管理することになった。小規模個人再生は銀行に伝えずバレることもなかった。懸命に働いて約3年で夫が立て替えた金を返済し、給料の管理は引き継ぎ夫がするものの自由に使える金が増えた。さらにこの頃、役職者への昇格の前提となる社内試験に合格。その後支店長代理に昇格した。給料は上がるが責任も重くなりストレスのはけ口として酒や今まで抑えていた買い物をするようになると15万円の小遣いでは足りなく感じた。ギャンブル依存症の治療後、再びギャンブルをしてしまう人は約4割に上る。FXや競馬で金を失った由香理は個人再生をしていたため新たな借金はできない状態のためなんらかの手段で借金をしてまで注ぎ込んだと思われる。またも借金地獄に陥ってしまった彼女は夫の金に手を付けた。それもなくなりまたも高金利で借金をして金を戻した。
何とか借金を返そうとFXや競馬をして自転車操業が続くようになった。2020年4月、営業課長に昇進。営業課長は何らかの事情があれば貸金庫室に出入りし予備キーを使えば全ての貸金庫を開けることができた。その頃、コロナによって緊急事態宣言が発令され銀行は少人数での対応に追われた。そんな時、夫の金に手を付けたことがバレてしまったが彼女は借金のことを言わずにごまかした。借金の返済期日が迫り焦った彼女はついに犯罪に手を染めてしまう。
