不安 エチレン減産で「プラボトル」直撃か

2026年3月17日放送 17:23 - 17:33 フジテレビ
イット! ギモン解決班

エチレンはプレスチック製品など日々の生活で使う製品の元となることから産業の米とも言われている。日本はエチレンの原料となるナフサの輸入分の約7割を中東に頼っているがホルムズ海峡が封鎖状態にあることで日本への供給が滞り始めている。千葉県のプレスチック企業では約7割が輸入品だという。この1週間で取引先からエチレンの原料などに関する連絡が相次いでいるという。エチレンを製造する国内大手3社によると計6か所で減産を始めている。今後原料の調達をめぐって国内外で競争が激化すると原材料費などの高騰をよび商品の値上げの可能性もある。
千葉県船橋市にあるかわせみデンタルクリニック。治療に用いる道具や器具の多くに使われているのがエチレン。歯の間を掃除するフロスにもエチレンが使われているほか、マウスピースもエチレン由来。部分麻酔に使う注射針の滅菌時にエチレンが使用されているという。中村瞬院長は、「ほとんど8~9割はエチレンが関連している、なくなってしまうと医療が成り立たない」と話した。また使い捨てマスクの鼻の部分のワイヤーにもポリエチレンが使用されており、中東情勢が長期化した場合コロナ禍以上の影響が出るのではと警戒している。現在メーカーから値上げなどの通知は来ておらず治療に必要なもののストックに問題はないとしつつも長期化した時の影響は避けられない。館山市のバナナ卸問屋の佐藤商店・佐藤隆史さんは、バナナの綺麗な色を出すためにエチレンガスは欠かせないものと話した。エチレンには果物の熟成を促す効果があり、きれいに仕上げるために徹底した温度と湿度の管理を行っている。現在店では2、3カ月間分のエチレンガスを確保しているが日増しに危機感を覚えているという。中東調査会の高橋雅英主任研究員は、絶対量が足りなくなるので物はあるけど価格は上がってしまう状況は続くと話した。衝突が長期化した場合、今月下旬からエチレンの値上がりが始まり4月上旬頃から生産量が縮小する可能性があるという。赤沢経産相はエチレンの原料であるナフサについて、「現時点で直ちに需給上の問題はまず生じていない。米国・南米等の国から輸入する、国内で原油から精製もできるのでトータル国内需要の約4カ月分を確保可能と見込んでいる」と述べた。


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