歴史探偵 (歴史探偵)
映画「ゴジラ」でゴジラが街を襲撃するシーンでは重低音が鳴り響く。木管楽器のコントラファゴットが使われているが、国内に2つしかなかったという。また、「メインタイトル」では高音を担当するバイオリンが低音を奏でている。作曲家の和田薫氏は「本来であれば、チェロが音域的には向いている」と話す。横山真男教授は「バイオリンの音色にノイズが乗っていて、押しつぶしたような音色になる」と概説した。それが迫力、ゴツゴツとしたイメージに寄与しているという。作曲家の伊福部昭氏は戦時中、飛行機の開発に徴用され、放射線を大量に浴びて重い障がいが残った。「ゴジラ」によって破壊された街の映像にあわせて曲が流れるが、桐朋女子中学校・高校に600人を集め、合唱シーンを撮影した。作曲したのは伊福部氏で、撮影にも参加して指揮棒を振るった。