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第35回高松宮殿下記念世界文化賞彫刻部門の受賞者はコロンビアの彫刻家、ドリスサルセドさん。創作活動の原点は半世紀以上続いた内戦。すべての作品は暴力の被害者がモチーフになっている。鉄の板を床に敷き詰めた作品「フラグメントス」。反政府勢力から引き渡された武器を溶かして作られた。内戦中に性的暴力を受けた女性が鋼鉄をハンマーでたたき、型を作り出す過程は、彼女たちに再び尊厳と強さを与えた。サルセドさんは移民や気候変動問題などをテーマにした作品も発表している。代表作「シボレス」は美術館の床に生み出した亀裂で移民に関する恐怖を表現した。