国際報道 (ニュース)
きょうの丁薛祥筆頭副首相の演説では保護主義を批判しながら、強気の姿勢を続けていくと思わせた。自動車への追加関税など、トランプ政権の関税措置が世界中に広まっていることを踏まえて、各国との連携姿勢を強めていくと思われる。中国国内の経済減速は楽観できない。貿易摩擦のエスカレートは避けたい。米中の間では、昨夜も経済や貿易を担当する高官のオンライン協議が行われた。中国としても受け入れ可能なディールを模索していくものとみられる。TikTokをアメリカ企業とすれば中国への関税を引き下げても良いとトランプ大統領は言う。しかし、中国外務省は直接の回答を避けた。パナマ運河をめぐる中国の影響力を懸念して返還を求めているアメリカ。運河周辺の港の運営権を持つ香港の企業は、事業をアメリカの企業連合に売却すると今月明らかにしている。中国政府は、売却を迫るメディアの情報をネットに転載するなど圧力ともとれる形で批判を強めている。中国としては、TikTokもパナマ運河も交渉カードにして、アメリカと対峙しようとしている。