NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
ホワイトハウス前に根本記者がいる。就任式はどのような様子だったか。歴代大統領のこれまでの就任式と比べてトランプ大統領は演説の中で個別の政策に言及することにより多くの時間を割いており、まさに政策発表の場という印象を受けた。就任演説では理念や理想が語られる傾向があるが、トランプ氏は優先課題にどうやって取り組むのか、その具体策を説明した。2期目の初日からスピード感重視で公約実現に取り組む姿勢を鮮明にしたといえる。また、記録的な寒さの影響で40年ぶりの屋内開催となった今回の就任式は出席者の顔ぶれも特徴的だった。これまでは各国大使が出席するのが慣例だったが、今回はトランプ氏に近い関係にあるイタリアのメローニ首相のほか、アルゼンチンのミレイ大統領、日本からは岩屋外務大臣が出席した。さらに中国からは韓正国家副主席が出席して友好国と競合国の間にあえて線引きをしないトランプ流外交の幕開けを予感させるものとなった。トランプ大統領はワシントン中心部のアリーナに到着したということだが、最新の動きはどうなっているだろうか。トランプ大統領は就任式のあと式典が行われた連邦議会議事堂を出発し、支持者が待ち受けるアリーナに先ほど到着した。このアリーナには会場の中央にステージが準備されているということで、支持者のまさに目の前で政策を実行に移すための大統領令に署名すると見られている。ホワイトハウスはトランプ大統領の就任直後に今後優先する政策の一覧を発表しており、この中には地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱、あるいは不法移民対策として南部の国境への軍隊の派遣などが含まれていた。大統領令はこうした政策を実行に移すためのものと見られており、就任後僅か数時間で大幅な政策転換を進めている。