クローズアップ現代 中高年の心の危機 モヤモヤから抜け出すには?
渡辺満里奈さんは先日出版したエッセイの中で、いつまでも自分だけが家事を担っていることへの違和感を語っている。50代は我慢せず家庭での役割から自由になりたいと、そのために思い返したのは6年前、夫の名倉潤さんがうつ病になった時のこと。2か月の休養期間、夫婦でとことん話をしたという。今では家族にも家事を任せ、自分の時間を大切にしている。
月に一度、料理好きな大人たちが集まり開催する「タノバ食堂」。家でも会社でもない自分の場所という意味が込められている。仕事や年齢も様々人たちがやってくる。立ち上げたのは宮本義隆さん。51歳で早期退職を決めたが、これまで当たり前だった仕事上の付き合いが途絶え、自分の居場所を見失う感覚が増した。かつての同僚と話し合い思いついたのが、誰でも来られて料金も自由という新しい食堂だった。