Q-1 知の甲子園〜世界を変える9分間〜 Q-1 知の甲子園〜世界を変える9分間〜
鹿児島県立国分高等学校サイエンス部の5人がプレゼンを行った。2025年、硫化水素の発生実験による事故は全国で22件にのぼる。中学校の理科実験で硫化鉄に薄い塩酸を加えて硫化水素の臭いを嗅いだことが原因とみられる。独自のアンケートによると、備品に硫化水素濃度測定器があると答えた学校は0%。約14万円と高価であるためだとみられる。そこで、鹿児島県立国分高等学校は安価で正確な硫化水素測定機の開発を行った。測定に使ったのは、なんとお手軽な綿棒。銀イオン水溶液に浸した綿棒が硫化水素に反応すると黒く変色する現象を利用した。装置は、黒い綿棒に反応して警報が鳴るため、危険を音で知らせることができる。この警報装置は1台あたり6000円と非常に安価。プレゼンが終わった後は専門家や審査員による質疑応答に答えた。合計得点は450点。