グッド！モーニング 独自取材
茨城県日立市の国民宿舎「鵜の岬」は東京駅から車で2時間、毎日高速バスが運行している。国民宿舎は国や自治体が運営する誰もが利用できる公共の宿だが鵜の岬は日本一予約が取れないと有名で35年連続で宿泊利用率全国1位、去年の稼働率年間99.7％だった。先月行われた年末年始の宿泊者を決める抽選会には応募者が殺到し倍率45倍超えだった。58客室は全てと最上階の温泉はオーシャンビュー、また特に人気の理由は週末でも1泊2食付きで1人1万1480円からの安さがある。夕食は特産品のローズポークやめひかりなど地元食材を使ったフルコースが堪能できる。物価など高騰の中コメ仕入れ価格は去年比1.4倍になったが公営施設のため宿泊費を県が条例で定めているので値上げができない。直接取り引き業者へ出向く、海産物はなるべく大量に取るなど細かい節約をし安さを維持、設置されている生花は業者でなく華道経験のあるスタッフが担当、節電徹底など経費削減に務めている。1982年度には全国345カ所あったが老朽化や赤字で閉業し現在は46カ所に減少した。若年層の利用客が少ないことが弱点のため若手スタッフがSNS戦略を展開、来月から試験的にインターネット予約を開始するなど新たな取組を始めている。鵜の岬では大規模修繕の費用が課題となっていてあさっての県議会で1泊平均3500円の値上げ案を提出するということ。