ひるおび! (ニュース)
きのう気象庁は、異常気象分析検討会を開催した。異常気象分析検討会とは、社会経済に大きな影響を与える猛暑や豪雨、豪雪が発生した場合に要因を分析するもの。近年では、2018年西日本豪雨、熊本県で甚大な被害が出た2020年7月豪雨、2023年夏の猛暑などを取り上げる。きのうは、今年の夏の猛暑についての分析を発表。今年6月〜8月の平均気温は、平年と比べて1.76℃高い。これは去年と並び“観測史上最も暑い夏”と発表。全国の猛暑日回数は今年は2024年9月2日時点で8849回。去年は9月末の時点で7084回。福岡・太宰府では、40日連続で猛暑日を記録し日本最長記録となった。太宰府市の周りは山がありフェーン現象が起きる。
タチアオイ=梅雨を知らせる花。梅雨入り頃、下から花を咲かせ、梅雨明け頃、上に花を咲かせる。6月20日、関東甲信の梅雨入り前にタチアオイの花を中継すると、上に花が咲いていた。関東甲信の梅雨入りは6月21日ごろ、梅雨明け7月18日ごろだった。今年7月、東京・荒川の河川敷で開催予定だった足立区の花火大会は打ち上げ開始の50分前から断続的に雷が発生。そして、開始およそ20分前に落雷の恐れがあるため中止になった。その後、激しい雨が降り始め、最寄り駅周辺には多くの人が押しかけ大混雑となった。今年8月、港区麻布十番ではゲリラ豪雨の影響で、道路は膝の高さまで冠水。港区付近では、午後7時までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を出した。同じ日、JR新宿駅の近くでは歩道にあるマンホールから大量の水。吹き飛んだとみられるマンホールのふたは欠けていた。平年の雷の日数は7~8月で5.7日だが今年は16日だった。猛暑と雷雨が起きた状況としてはベースに温暖化の影響がある。去年はエルニーニョが起きていた。エルニーニョだと夏は冷夏、ラニーニャだと夏は猛暑だと言われていたが最近は関係なくなっている。
世界各地で記録的“猛暑”が記録されている。サウジアラビアでは6月ごろに聖地メッカやその周辺を数日かけて巡礼するイスラム教の“ハッジ”があるが熱中症になる人が多く亡くなる人が1301人を超えた。というのも、6月17日には最高気温51.8℃になった。インドは40℃を超える暑さが1か月以上続いた。ニューデリーで深刻な水不足が起きた。米国・カリフォルニア州では、空気の乾燥などが続き山火事が発生した。夏の暑さの過去10年の変化を紹介した。35℃以上の猛暑日(東京都心)は2014年〜2022年(平均)で8.3日しかなかったが今は19日あった。熱中症の搬送人数も2014年は4万人ほどだったのが今年は8万人を超えている。公立小中学校などの空調設置率が2014年35.8%→2022年9月時点95.7%。男性用の日傘は2019年売り場設置され今年売り上げ4.6倍。全国高校野球選手権大会、以前は延長15回まで行っていたが2018年には延長タイブレーク制導入、今年は朝夕に分けて試合を行う2部制を導入した。1ヶ月予報では平年より気温が高い。3か月予報では11月まで平年より気温が高いとなっている。