報道ステーション (ニュース)
備蓄米の放出でコメの価格は安定するのか。農林水産省によると全国のスーパーで販売されるコメの平均価格は2月24日からの週で5kgあたり3952円と1年前の2倍近い水準。きょうの入札にかけられたのは計15万t。入札は12日まで。今月下旬にはスーパーなど店頭に並ぶ見通し。農業政策に詳しい日本総合研究所チーフスペシャリスト・三輪泰史氏は「備蓄米は安い価格で売り出され、その影響でほかのコメも少し安くなる」、農業経済学が専門の宇都宮大学・小川真如助教は「値上がりの影響を強く受けているのは外食などの業務用。備蓄米はまずは業務用、その後スーパーなどに波及する可能性がある」としている。三輪氏は「今回放出される備蓄米は日本の年間消費量の3%足らず。値下がりしたコメを少し多めに買おうという消費行動に広がるとすぐに品薄感が出て値上がりする」と話している。