報道ステーション (ニュース)
きょう相撲協会は臨時理事会を開き、宮城野親方の退職届の取り扱いについて協議した。9日付で退職届を受理することを全会一致で決めたという。退職届の提出には1年前の出来事が関係している。弟子の元幕内・北青鵬が部屋の力士に暴力をふるっていた問題。親方としての素養、自覚が欠如していることが確認され、宮城野部屋は閉鎖になった。伊勢ヶ濱部屋に転籍し部屋付き親方として再教育を受けることになった。関係者によると、宮城野親方は部屋再興のめどが立たないことに不満を募らせていたという。宮城野親方を預かる伊勢ヶ濱親方からは、近いうちに部屋は再開されるのだからもう少し辛抱してはどうかと慰留を試みたが、本人の意思が固かったとのこと。伊勢ヶ濱親方が7月で定年退職することも自体を複雑化させている。名跡と部屋を継承するのは、元横綱・照ノ富士。宮城野親方にとっては、モンゴル出身力士の後輩にあたる。一門の理事として出席した浅香山親方は、七月場所から伊勢ヶ濱部屋の師匠が交代することから、八角理事長より「今後は、浅香山部屋で預かること。準備期間も踏まえ、預かりの解除を十一月場所後とすることを検討するように」と指示があり、その方向で宮城野に説明し幾度となく思い留まらせるよう話をしたが退職の意向を示した。相撲協会としても今年1月場所から部屋再興の協議を始めたというが、退職の意向もあってか伊勢ヶ濱親方からは「宮城野は弟子の指導に身が入っていないようだ」とも聞いていたので、早期の再開の話は出せなかった。各界を去ることを決めた宮城野親方へ、支援者からのエールが贈られた。