列島ニュース (福井局 昼のニュース)
北陸新幹線の金沢−敦賀間が2029年度に自動運転を目指すことになり、きのう新たなシステムを使って、自動で加速や減速をする試験走行が行われた。試験走行は富山駅から金沢駅へ向かう回送列車で行われた。運転士がボタンを押して自動運転に切り替えると列車は自動的に加速し最高速度の時速260キロを超えないようにスピードを調整しながら進んだ。JR西日本によると自動走行でも運転士1人が乗務するのは変わらないが、スピードの調整をシステムに任せられるので駅に到着する前後の安全確認など、ほかの業務に集中でき負担軽減につながるという。また、手動の運転に比べて不必要な加速や減速がなくなるため省エネ効果もあるとしている。自動運転の列車は金沢駅に近づくと停止位置を計算して自動で減速を始め予定の時刻から1秒の誤差で停止した。JR西日本は2029年度に金沢敦賀間で自動運転の実用化を目指していて試験走行を重ねて安全性を確かめることにしている。