双子の医大生ピアニスト 夢は医師との“二刀流”

2025年7月31日放送 16:20 - 16:33 日本テレビ
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今月都内で開かれた音楽ライブ。演奏しているのはプロのピアニストとして活動する双子の兄弟・兄ーズ。2人はこの春、揃って大学の医学部に合格。医師を目指すわけは、2人が8歳のときに生まれた難病の弟への思い。夢は医療で体を治し、ピアノで心を癒やす二刀流。その挑戦の日々を追った。
都内に住む双子の兄弟。山下宗一郎さんと、順一朗さん。2人は医学部1年生。幼い頃から得意としてきたのはピアノの連弾。表現力豊かな宗一郎さんは主にメロディー担当。それを順一朗さんが低い音域で支える。本格的にピアノをはじめたのは4歳のとき、遊びより練習を優先し16歳のときに国際コンクールで優勝。ドイツやアメリカのカーネギーホールでも演奏し、去年プロデビュー。そんなピアノ一筋のふたりが医師を目指したワケ。それは弟・弘一郎くんの存在。難病で人工呼吸器が欠かせず。24時間医療的ケアが必要。一家の生活も大きく変わった。両親と兄弟で力を合わせ家のことは家族全員で分担している。夜のおむつ替えは宗一郎さんの担当。栄養は胃に直接注入。お腹に空気が入らないようにする作業。中学生の頃からやっているのだそう。ピアノの練習は家のことが全て終わってから防音室で。どんなに遅くても毎日1時間は練習をするという。練習に励む2人の近くには弘一郎くんがいる。弟の世話をしながら音楽とも向き合う日々、その中で「僕達が生演奏を届けにいけばいいんじゃないかと」気付いたことも。始めたのはボランティア演奏。いつしか2人の夢は医師とピアニストの二刀流になったという。
大学に入って約2か月。この日は医大生になって初のライブに向けた練習。病気や障害を持つ人が多く訪れるという。ピアノ以外の楽器も取り入れることにしたという。ライブ当日山下家は久々に一家揃っての外出。弘一郎くんは人工呼吸器をつけたまま車椅子で移動。今回ライブを主催したのは障害者施設で働く職員らで結成したバンド。会場には約500人が集まった。公演中の会場の出入りは自由、医療機器の動作音が鳴ってもOK。障害がある人もない人もみんなが楽しめるライブ。兄ーズはピアノ以外の楽器も交え、「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」や竹内まりやさんの曲「いのちの歌」など演奏。ライブは大成功に終わった。会場には笑顔が溢れた。


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