新プロジェクトX〜挑戦者たち〜 オウムVS.科捜研 〜地下鉄サリン事件 世紀の逮捕劇〜
事件から1週間、教団の関与を裏付ける明確な証拠は見つからない。服藤さんは薬品の流れや反応を事細かに解析した。ダイヤグラムには記載されていない物質一次分解物が証拠になる。最終の反応釜からモノイソが出ればサリンができたということになり証拠になる。服藤さんは上九一色村のサティアンに行くことになり、製造の工程が手に取るようにわかった。
翌日、隣接された実験室の器具から一次分解物モノイソが検出された。オウムがサリンを作っているのは間違いないと、科学班総出で証拠固めの作業に乗り出した。事件から1か月、状況証拠は集まった。取り調べの最重要人物とされていたのは麻原の側近で科学班の責任者土谷正実。