新プロジェクトX〜挑戦者たち〜 オウムVS.科捜研 〜地下鉄サリン事件 世紀の逮捕劇〜
1981年警視庁の脇にある科学捜査研究所に服藤恵三さんが入所した。第一化学科に配属され、前例ない鑑定に挑戦した。勤務の傍らで大学院に進学し35歳の時に毒物研究で博士号を取得した。
1995年3月20日、午前8時過ぎに地下鉄に謎の液体がばらまかれた。めまいや呼吸困難を訴える人が溢れかえり大混乱となった。ビニール袋の中身を調べるとサリン。サリンは神経ガスで少量でも吸えば死に至る猛毒。証拠を掴むため警察は全国のオウムの教団施設を強制捜査したがサリンを見つけることはできなかった。オウムの科学実験の全貌を暴かなければならず服藤さんに白羽の矢が立った。3月末、服藤さんをリーダーに押収物の解析にあたる科学班が特別に設置された。