Mr.サンデー (ニュース)
大学時代に日本に留学し、現在は上海で小学5年生の子供を育てる孫さんを番組が取材。“処刑”とはみんなの前で怒られることだという。しかも、中国では小学校でも7時間授業が普通で帰りは夕方なのにもかかわらずだ。孫さんに娘の日常を撮影してもらうとまず、学校からの帰宅は本当に午後5時35分。食前のわずかな時間も宿題に充て、途中、食事と動画視聴タイムを約50分挟んだものの、やってもやっても終わらない宿題の山。こうして全てが終わったのは9時半だったがこれでもいつもより相当早い。だからこそ、子供を連れ一家揃って日本に来た陳さんが言っていたのが、「日本で中高一貫高に合格すれば気持ちが楽になる」。とはいえ、成績について語り合う親子何だか、とても楽しそうだ。ちなみに、息子が通うトップクラスの進学塾内での偏差値58は、もう少しで関西の有名進学校が狙えるレベル。日本ならお受験地獄と言いたくなる光景が優しいと語られる皮肉。
日本なら“お受験地獄”と言いたくなる光景が“優しい”と感じていた中国人一家は東京にもいた。趙さんと43歳と大学で日本語を学んでいたという妻の夏南さん家族。朝6時すぎ小学1年生の息子は、まだ夢の中。息子が目覚める前に朝食を作るのが父趙さんのルーティンだ。6時35分目を覚ましたエンイ君。まだ来日して2年のエンイ君は日本語で答えてくれた。彼の日課は起きてから10分後に始まる中国語の朗読から。眠さをこらえて朗読を終えると。今ではエンイ君の方が日本語の先生に。7時10分、食事が終わると再び机に向かい。毎日、日本語の絵本を1冊音読。しかし、朝のルーティンはまだ終わらない。7時40分、今度は。英語のオンライン授業が始まった。こうして8時10分の登校時間までに3つの勉強を終えるのだがそんなことができるのも。そう語る夏南さんの仕事は、日本にある中国系IT関連会社でのテレワーク。夫の趙さんもまたオンラインなどでの占いを生業にしている。2人がテレワークにこだわったのは、もちろん息子エンイ君の勉強をいつでもサポートできるようにするためだ。これほど教育熱心な趙さん夫妻だが中国の受験戦争にはついていけない。中国の大学入試は「高考」と呼ばれ受験生を乗せたバスは沿道を埋め尽くす人々や太鼓からチアリーディングまでが送り出す一大イベントになっている。そもそも日本の高等学校等への進学率は約99%と多くが進学する計算だが、中国では高校進学が半分だという。