Nスタ (ニュース)
昨夜、野球の都市対抗西関東予選の準決勝が行われた。グラウンドに立っていたのは日産自動車硬式野球部の選手たち。日産自動車はホンダとの統合協議が破談し、昨年度は6708億円の赤字に転落するなど厳しい状況。1959年に設立され、長年会社と地域のシンボルとして愛されてきたチーム、社会人野球の都市対抗では2度優勝しているが、2009年に休部に追い込まれた。16年ぶりに復活した。指揮をとるのは伊藤祐樹監督、22名全員が新入社員というチームに地元・横須賀市の市民は喜んでいた。日産自動車は経営再建のために2万人の人員削減、7つの工場の閉鎖を決めた。野球部の地元である追浜工場も閉鎖が検討されている。追浜工場は台湾の鴻海精密工場と共同利用する案も浮上しているが先行きは不透明。22名の部員たちは工場近くの寮で生活し、仕事と野球を両立させている。エースの砂川投手は、結果を出すことのみが野球部が認められる方法だと話す。逆境ナインの相手は東芝。試合は9-6で東芝が勝利。スタンドで応援した日産の社員は誇りだと話した。