子どもたちに託す「共生」への思い

2024年6月28日放送 4:23 - 4:32 NHK総合
国際報道 SPOT LIGHT INTERNATIONAL

去年10月に戦闘が始まって以来、模索を続けてきた学校。当初ここを含む全土の学校が休校となった。生徒の中には親族が人質になったり、戦闘で犠牲になった人もいる。しかし戦闘開始から10日後には授業をいち早く再開した。大切にしてきたのが対話の授業。将来共にどんな国造りをしていくのかなど意見が分かれるテーマについて、ユダヤ人とアラブ人の子どもたちが一緒に話し合っている。ユダヤ人のマヤさんの上の3人の子どももこの学校の卒業生で、いまは末っ子のタルさんが通っている。先月13日、ハマスによる攻撃などの犠牲者を追悼する日をむかえた。学校では例年この日に、イスラエル側とパレスチナ側双方の歴史を教えて対話する時間を儲けてきた。ただ、今年は子どもたちの気持ちを考え自由参加とせざるを得なかった。アラブ人のミミさんも同じ学校に子どもを通わせている。長女のダリヤさんは幼稚園からユダヤ人の友人とともに学んできた。しかし、ガザ地区で多くの犠牲者がでるなかで、同じアラブ人のコミュニティから子どもをユダヤ人と同じ学校に通わせていることに批判的な声もあるという。4人の子どもを学校に通わせてきたユダヤ人・マヤさん。いま葛藤を抱えている。それは学校を卒業した長男・長女が兵役のためイスラエル軍の一員として戦闘に関わることになった。戦闘下で突きつけられる厳しい現実。マヤさんはこの日、ミミさんに胸のうちを話した。対立が深まっている今こそ学校の存在が重要だと考えたという。


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イスラエル国防軍ハマースガザ地区(パレスチナ)ハンド・イン・ハンド エルサレム校戦没者記念日

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