ドキュメンタリー「解放区」 巨大基地の波紋 〜戦後80年 激変する安全保障〜
陸上自衛隊国分駐屯地では朝6時に新人隊員たちの1日が始まった。今年春に高校卒業後、陸上自衛隊国分駐屯地の教育部隊に入隊した野間は分刻みの集団生活で自衛官の基本動作を学んでいる。野間たちは4月に入隊式を行い、252人が入隊した。この日、野間たちは小銃を手渡され、小銃を手に地上訓練を行った。新人たちは各々に気づきや反省点を話し合い、再び訓練を行った。5月、アメリカではヘグセス国防長官が台湾有事への危機感を顕にした。1か月ぶりに実家に帰省していた野間は、ルソン島で22歳で戦死した大伯父・赤崎数男に影響を受けて自衛官を志した。入隊後初めて親族の墓参りを行った野間はいざというときに行動に移せるよう心の準備をしたいなどと明かした。6月、修了式が行われ野間らは3ヶ月の基礎訓練を終え、大分の対戦車部隊で専門的な訓練を受けることとなっていた。各国の思惑が複雑に絡み合う中、馬毛島の巨大基地は2030年完成を目指している。
