グッド!モーニング Good!いちおし
太田記念美術館学芸員・渡邉晃さんと江戸を感じられるおすすめの3ヵ所を巡る。歌川広重はもう一つ王子稲荷に関わる絵を描いていた。歌川広重「名所江戸百景王子装束ゑの木大晦日の狐火」は狐の伝承にまつわる絵。「名所江戸百景」は基本風景だけだが、実際にはない光景を描いた唯一のファンタジー作品。「狐の行列」は大晦日に各地から集まった狐が大きな榎の下で装束を整えて王子稲荷神社に詣でたという伝承。王子稲荷からすぐの場所に榎があり、現在その伝承を守っている神社が装束稲荷。近年、地元の方々が大晦日に狐の行列の再現をしている。装束榎は関東大震災や鉄道開発などを経て、現在3代目の榎が御神木になっている。渡邉さんの本「浮世絵でたどる!江戸の凸凹地形散歩」は現在販売中。