ノンストップ! ノンストップ!サミット
ハリウッドスターのニセモノにだまされた7500万円の詐欺被害にあったというのが漫画家の井出智香恵さん。レディコミ界の女王と呼ばれている。井出さんが騙されるきっかけとなったのはフェイスブックに届いたメッセージ。差出人はハリウッドスターのマーク・ラファロ。マークのファンだった井出さんはSNSにいいねをしていた。マーク・ラファロからのメッセージについて最初は本人でないと思っていたが、メッセージのやり取りをしていくうちにマークを名乗る男が書いている内容とマーク本人の動向が一致していることに気づく。ある日、マークを名乗る男からのビデオ通話があった。のちにAIで作られたフェイクだとわかったが、ビデオ通話で井出さんは本物だと信じてしまった。その後、頻繁に偽マークとやりとりを重ねる。妻と離婚協議中で財産を差し押さえられているなど、身の上話を打ち明けられ、結婚しようと言ってきた。井出さんと偽マークは夫婦になる儀式を行ったという。最初のアプローチからプロポーズまで約半年。偽マークは時間をかけて井出さんの信頼を得た。1カ月後にカネの無心があり、助けてあげたいとの気持ちからお金をかしてしまう。返済を迫ると、井出さんの元に2人の黒人がやってきて100ドル札を渡してきたという。本物の100ドル札は数枚で残りはただの黒い紙だった。井出さんの場合は手元にお金があると思い込まされてしまったことで、それ以降もより高額なお金の要求に応じてしまったという。最初のメッセージから約3年後、娘からの指摘でだまされていると気づいた。被害総額は7500万円。