NHKニュース おはよう日本 (特集)
愛知県小牧市にある日本語学習の支援教室では、約20年間外国にルーツのある子どもたちを延べ300人近く受け入れてきた。教室を立ち上げた平坂礼子は参加したボランティアで学校での授業についていけない子供たちがたくさんいると知り支援を始めた。背景には孤立しやすい環境を心配する思いがあったという。過去には学校の事業についていけなくなり非行に走る姿も見てきたという。教室に通う子供たちが増える一方で夫の事務所では手狭になり、さらに講師の確保も課題になってきた。こうした中支援に乗り出したのが名古屋市に本社がある大手セラミックメーカー。多くの外国人たちが働く愛知県で、こうした人たちが安心して働き暮らしていくには子供の教育まで含めた支援が必要だと考えた。2年前から小牧市にある社員寮を週に2度教室として開放。ボランティアの社員が平坂と一緒に日本語を教え教室をサポートしている。社員自身の学びになったとの声も。地域で広がる平坂の活動。今後も子供たちの居場所を守っていきたいと考えている。平坂は活動を地域でつないでいくため、財源や講師の確保について行政に相談しながら教室を続けられるよう検討しているという。