戦争体験を語る”AIの分身”

2025年3月31日放送 22:21 - 22:30 テレビ東京
ワールドビジネスサテライト WBS X

静岡県浜松市にある「浜松復興記念館」では戦争の悲惨さを後世に伝える数々の展示物が並ぶ。戦後80年を迎える今、ある展示が話題を呼んでいた。AIを活用して戦争体験者の実体験を聞くことができる「AI語り部」だ。7歳のとき浜松大空襲を経験した野田多満子さんは自分の分身に戦争の記憶を語り継がせることにした。戦争体験者の高齢化が進む中、語り部の新たなスタイルとして浜松市の企業が開発した。先週には神奈川県が全国4例目となる「AI語り部」を導入。この「AI語り部」はあらかじめ収録した戦争体験者へのインタビューの中から質問に沿った回答をAIが選び出す仕組み。ネット上の情報から文章を自動的に作成する生成AIの機能は、あえて使っていない。
AI開発企業の「rinna」では生成AIを使った対話型のキャラクターを開発している。「WBS」では去年、田中キャスターをAIでクローン化するプロジェクトを開始。見た目や声だけでなく、田中キャスターが書いたエッセイのデータなどをもとにあらゆる情報を学習させた。「rinna」では生成AIが間違った情報を作り出してしまう現象「ハルシネーション」対策として知らない情報は答えないように設定したり、すぐに情報の修正や追加ができる仕組みを導入している。さらに、人格も別人に変えることも可能。技術が進歩する一方でAIクローンには悪用されるリスクもある。
大阪にある進和建設工業ではAIクローンを使った取り組みを始めている。営業担当の片井宏哉さんがスマホに向かって相談。スマホに映っていたのはこの会社の西田芳明会長のAIクローン。会長の知識や経営理念を受け継ぐために、去年AIベンチャーのオルツが開発した。


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