みみより!解説 (みみより!解説)
水中遺跡について解説委員・高橋俊雄が解説。長崎県松浦市沖の調査で鎌倉時代に日本に攻め込んだ元の船、元寇船が新たに確認された。調査は松浦市教育委員会が専門家とともに行った。調査を指導したのは國學院大学・池田榮史教授。船が見つかったのは伊万里湾にある鷹島海底遺跡。水中遺跡の調査、出土品の保存をしている自治体は全国でも数える程しかないのが現状。文化庁は調査技術の共有、人材育成に向けた事業を昨年度から5年計画で行っている。水中遺跡を市民が主体的に探し出そうという取り組みも始まっている。神戸大学を中心に進められている「海洋文化遺産プロジェクト」。このプロジェクトの特徴について代表研究者の神戸大学・中田達也准教授は、先に専門家ありきで市民が学ぶのではなく市民が学んだものに専門家が価値をつけると説明をしている。