日本に野球を広めて117年 スポーツ用品のパイオニア

2023年9月28日放送 23:34 - 23:41 テレビ東京
カンブリア宮殿 カンブリア宮殿

1906年にミズノは水野兄弟商会として創業した。創業者の水野利八はアメリカの野球文化に感銘をうけて、日本にも普及させようと野球用のウエアやシューズなどの販売をはじめると、1913年には野球用グローブの製造に乗り出すが、当時野球人口は少なく作ったグローブがなかなか売れない状態に。そこで利八が音頭をとり始めたのが関西学生連合野球大会。これが後に夏の甲子園になった。利八は1927年にスキー板を発売し、他にゴルフクラブの開発など新たなスポーツ市場の開発に乗り出した。現社長の明人は1949年に兵庫県で生まれた。75年に大学在学中にミズノに入社し当時野球やゴルフの人口が増えてそれとともにミズノは成長を続けていた。しかし2000年代に入ると人気が低迷するとミズノの業績も伸び悩み始めた。国内2位だったアシックスは早々にゴルフ用具から撤退し、経営資源をランニングに集中させた。海外での売上を伸ばし、2006年にミズノから業界首位の座を奪った。そんな中、兄からバトンを渡され4代目を継いだのが明人だった。明人は、スポーツ以外の新たな分野を模索し、なかなかヒットが生まれず苦しい状況が続いたが2016年に作業靴が大ヒットした。その後、企業向けのユニフォームを強化するなどしワークビジネスを拡大していった。海外にはスポーツメーカーの大企業があると紹介。ナイキやアディダス、プーマが並ぶが水野はこの売上ランキングにシューズがスタートの会社が独占していて、シューズは消耗品なので市場も大きいという。また創業者が野球が好きで、ミズノはグローブやバットなど用具で始まった会社だと説明した。また高校野球の甲子園のルーツにも関わり、当時野球市場が少なく、どうしたら市場が大きくなるかと祖父が考えた結果だという。また創業者の水野利八の言葉に「利益の利より道理の理」という言葉があるが水野は大事な言葉で利益を出して社会に貢献する中で道理にあったやり方でビジネスをすることが大切。その中で利潤をあげ会社を存続させていくという考え方だと説明した。


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編集後記 (カンブリア宮殿 2023/9/28 23:06

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